2021年1月23日放送分「AI問診」
2021.03.15
パーソナリティ
一文字 弥太郎さん
アシスタント
岡 佳奈さん
レスコ出演者
代表取締役 藤川 佳應
AI問診
これは、問診をAIが変わってやるということで、どんな風にやっていくのですか?
タブレットとかスマホで問診を患者さん自らがエントリー(入力)するんですね。紙の問診票が要らなくなってしまうのですけれども。
病院に行って待っている時とかに?
そうですね。タブレットを渡されて、この設問に答えてもらえますか?ということで、画面上に問診の項目が出てきます。
それが眼科だったら眼科なりの問診票があったり、内科だったら内科なりの問診票があったり。これはお年寄りでも大丈夫なのですか?
画面を見たのですが、とても簡単で最初にちょっと説明があってから使えるような形になっていますね。
AIだから問診はどうなっていくんですかね?
最初の設問に患者さんが主訴を登録していかれると、その内容をAIが見て患者さんの疑わしきものにあった、この病気じゃないかと思われるものに対して、AIが作った設問が出てくるんですね。
それをお医者さんにデータとして渡すのですか?
患者さんから見たら、設問に1つ1つYES/NOみたいな形で答えていったら、ドクターの言葉・文章として変換されて、先生の電子カルテの画面に問診内容が出てきます。
この人はこんなところがちょっと怪しいとか、疑いがあるとか。
いつから熱が出てとか、そういうのも?
入力すると、この病気が疑わしいというのが出てきます。
AI問診することによっての、メリット・デメリットで言ったらメリットが大きいですか?
メリットが大きいですね。まずは医療者側にとてもメリットがあって、例えば問診で看護師さんに紙を渡されますね。それを先生に伝えて先生がそれを読んで、またカルテに書くという行為が必要なのですね。
そのことにずいぶん時間を割かれてしまって、診察時間の中で患者さんを診るということに本当は時間を当てたいのに、事務作業に時間を使ってしまう。
逆にAI問診が出来た方が、お医者さんにとっても時間が出来るから強いては患者側にもメリットがあると。
AIは人工知能だからやっぱり学ぶんですか?
どんどん学んでいきます。今AI問診と呼ばれている製品は、だいたいクラウド環境にあるんで、全国でその製品を使っている場所で日々問診が行われているのですが、ずっと教師データとして食べていきますから、どんどんAIは賢くなっていきます。
例えばA医院というのがあって、そこのAIは他のB医院とも繋がっていたりするのですか?
もうデータを全部食べてますんで。
「データを食べる」っていうんですね。
そうしたら1人の能力では、把握しきれないこともAIがキャッチしてくれている可能性もある。いいじゃないですか。
もっというと内科の専門医のところに行っていて、他の科の疾患が疑わしい場合、問診をAIが代わりにしてくれたりですね。
切り替えて。内科だと思って行ったけれども実は耳鼻科のことだったりとか、でもAIがちゃんとしてくれる。
先生は、AIが「これじゃないですか?」と出してくれたものに、自分もそう思うという風な感じで気づきをくれると。でも、改めて先生にも一文字さんの言うように問診して欲しいですよね。
もちろんもちろん。
AIが問診してくれた後にね。
そうですよね。全問診業務と呼ばれているものの50%ぐらいはそちらでまかせて、それを踏まえて先ほど一文字さんが言われたような先生の本当の問診というのがあれば、より問診の質も上がるでしょうね。
自分が医者だったら自分の知識だけで判断出来ない時は、本読んだりしますよね。それをAIが広くビッグデータから拾ってくれるとしたら、それはそれでちょっと安心。
もうすでに、5万種類の医学論文をAIは読んでいて問診をやっています。
それは今の論文も読んでいて、昔の論文も読んでいると。
前もデジタル聴診器を教えてもらったし、電子カルテも広まっていますが、このAI問診はどこまで広がっているのですか?
AI問診は医療機関で販売もされて使われているので、かなり普及し始めています。とても便利なツールなので。
広島でも?そうなんですか。
まだタブレットでやったことないけど、そうなんですね。
ラジオを聴いてる方も体験されたかもしれないですよね。
今後AI問診で、医療はどんな展開になっていくと思いますか?
オンライン診療という言葉がなじみになってきましたけど、AI問診も出てきて。
AI問診はAI相談にもなっていて、「最近具合悪いなぁ」と思っている人に、AI医療相談として逆に応用されて使われていたり、その設問に答えていくと、「あなたはこういう病気かもしれないので、あなたの住んでいる家の近くにこういう医療機関があるので、そちらに行ってみてください。」とAIが逆に教えてくれます。
そこまで。
そういうサービスも始まっています。
それは家にAIがあるということですか?
スマホアプリですね。
プライバシーだけね、漏れないようにしてもらわないとね。
AIって分かっていても馴染みの人が良いです。
なるほどなるほど。
人間の形をしておけって事?
なんか、いつもいつも全部知られてるとちょっとドキドキするけど。
そういうふうにビッグデータを活用したら、医療は今みたいなコロナ禍の状況でお医者さん達もひっ迫した状況というからとても助かるでしょうね。
今、神奈川県の海老名市では、コロナのトリアージをAI問診がやってくれています。
トリアージというのは、追跡ということ?
トリアージというのは、自分コロナかなと思った時に、すぐに病院にいくわけじゃなくてAI問診で設問に答えていくと「あなたはコロナなのかもしれません」「あなたはコロナじゃないですね」と、ある一定の判断をしてくれて、コロナのようだったら海老名市のコロナ専門のコールセンターに繋いでくれたりとかですね。そういう使われ方をしているようです。
とにかくですね。一文字のすべてが抜き取られてバレないようにしてもらえたら、医療にとってはすごくいいことだと思いますよね。いろんな人の症状をAIが学んでいって。
藤川さん、こういうのをデジタル化というのですか?
そうですね。ちょうど、私達のサポートシステムのお問い合わせもAIで対応しようかと検討をしているのですが、最近パーソナルAIというのを知りまして。一文字さんの情報を一生懸命そのAIに食わせていきますとAIが一文字さんのクローンになるんです。
まさにパーマンじゃないですか。
そうそうコピーロボット。例えば、SNSで一文字さんところに誰かから「この原稿を送ってよ」と言われますと、その原稿をあたかも一文字さんのようにAIが代わりに答えて、その原稿を送ってくれるのですね。そんなことが出来るようになります。
パーソナルAI、今みたいに医療のビッグデータを集めるのではなくて、その人用のAIも出来てきているということですか。
なんか攻殻機動隊みたいな話になってきましたね。
どんな時に使おうかなとか、今想像しちゃった。
これから医療は進んで欲しいけど、個人のコピーね。。ちょっといろいろ考えさせられますね。