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2020年3月28日放送分「オンライン診療」

放送日:2020年3月28日(土)

パーソナリティ
一文字 弥太郎さん

アシスタント
岡 佳奈さん

レスコ出演者
代表取締役 藤川 佳應

radio theme
オンライン診療
オンライン診療とは

今まさに求められていることですね。

そうですよね。この時期、脚光を浴びつつある言葉ですね。

オンライン診療というのは、患者は自宅にいて良いのですよね?

はい。スマートフォンやパソコンを使ってオンラインで診察を受けられるということですね。

今スマホで診察予約が出来たりしますけども、診察も出来るということですよね?

最近のオンライン診療アプリは、予約から出来るようになっていて、スマホで予約を取って、スマホのテレビ電話機能を使って診察を受けられます。

お医者さんが電話に出てくれるのですか?

そうですね。テレビ電話でお互いが動画でやり取りをするということですね。

薬はどうなりますか?

これまでは薬局に取りに行かなければいけなかったのですが、今回の春(2020年)の診療報酬改正からは、お薬も調剤薬局とオンラインで繋いで、お薬の指導をしてもらってから、お薬自体はデリバリーで自宅に届くということが可能になりました。

もう法律も変わってきているのですか。

変わってきています。

日本は今どこまで進んでいるのですか?

今申し上げたところまでは、この春から出来るようになるのと、どうしても対面診療をしないと分からないことってあったのですが、たとえば触診や聴診など、これまでは6か月間対面診療をして、それから可能であればオンライン診療に移っていくということだったのですが、一応この春からは3か月間対面診療を経たらということで短縮されました。
オンライン診療は身近になってきていますね。

でも3か月くらいは対面診療をして、そのあとのオンラインという流れなのですね。オンライン診療は、なかなか病院に行けない地域もあるし、病院がない地域も出てきたし、サービスを受けやすくしようということですかね?

おっしゃる通りで、離島だとか僻地といったような、医療資源が充分ではない場所がオンライン診療を使うことで医療を受けやすい体制を作るということもありますね。もうひとつは働いている方々が仕事の関係上、通院継続が出来なくなってしまうという問題もあって、オンライン診療を使って、より手厚く医療を受けられるということですね。

今までは6か月の対面診断からオンラインだったのが、今は3か月に変更されたということで、これどんな病気でも良いのですか?

今回春の改正で対象疾患も少し増えていまして、これまでは高血圧とか糖尿病みたいな生活習慣病と呼ばれているものや喘息などの慢性疾患が主なものだったのですが、春からは、たとえば糖尿病を患っておられる方や慢性頭痛などもオンライン診療で使えるようになります。
あと禁煙外来はオンライン診療の対象だったのですが、加熱式タバコが禁煙外来の対象になったというのは新しい動きですね。

先ほどお話があったように、薬もオンラインで処方してもらって、デリバリーで家に届くという。これ広島でも進んでいるのですか?

広島でもありますね。まだたくさんはないですが、これから少しずつ、今回の新型コロナウイルスのこともあって、もしかしたら増えていくかもしれませんね。

オンライン診療の今後

オンライン診療は、今後どのようになりますか?

広がっていかざるを得ないと思います。今人口がどんどん減っていますので、医療従事者の方々も減っています。
また今回の春の診療報酬改正の大きなテーマは、医療従事者の働き方改革という大きなテーマもあるものですから、オンライン診療はもっともっと有効活用されていくべきだと思います。

これもまた言い方が変なのですが、今回のコロナウイルスの感染拡大によって、またちょっと先へ進みそうな気がしますけどもね。

そうですね。慢性疾患を持っている方々が定期的にご自分のかかりつけ医に行きたくても、熱発されているような患者さんがいると、そこでの新しいコロナウイルスの蔓延を招いてしまう可能性もあるものですから、そういった場合にオンライン診療がうまく活用出来れば、安全に、特に慢性疾患を中心とした診察が継続出来るという利点は大きいですよね。

愚痴を言ってはいけないのですが、1時間待って診察1分とかね。

実際5Gも始まるということですから、5Gが使われれば遠隔診療、オンライン診療がもっともっと精度が上がっていくのは間違いないと思いますね。

具体例などありますか?

私の仲間で東京のシェアメディカルという会社の社長なのですが、彼が聴診音をデジタル変換出来る装置を開発しまして。

聴診音というのは聴診器を当てて聴く音ですか。

はい。先生方が使われている聴診器の後ろ側にその装置をはめますと、実際に聴診された音をデジタル変換して聞くことが出来るということで、もともとは学校検診で先生方がたくさんの子どもたちの聴診をとると、耳の部分が随分と痛くなってくるという声があって、そういうデジタル変換装置を作ってBluetoothで使えるヘッドホンを開発をされていたのですが、実はこのデジタル変換装置が今度はオンライン診療で使えるのではということで、その実証実験を今始めているところです。

つまり聴診器をあてるのは患者さんでも良いわけですよ。

患者さんがご自宅であてれば音がデジタル変換で先生に届くから。

たとえば診療バスみたいなものに看護師さんが乗って、少し離れた離島とか僻地に行かれて、そこで実際に看護師さんが患者さんたちの胸に聴診器をあてて、その音を離れた場所にあるクリニックの先生が聞いて診察することが出来るということで、かなりおもしろい取り組みですね。

ちょっと藤川社長、明るい未来が見えたのですけど。
でも聴診器考えた人すごいですね。

そうですね。実は聴診器って200年かな?全然形が変わっていない道具でして。

はめさせてもらったことがありますが、確かに耳が痛くなります。

そういうのを実際に実験でやり始めているところもあるから、ひとつ成功すればどんどん5Gの時代で広がっていく可能性もありますね。

そうですよね。たとえば自分たちの家の中にセンサー技術が入ってきて、私たちが普通に生活している中で、勝手に血圧が取られたり、体温が取られたりして、その情報がかかりつけの先生方のところにリアルタイムで届いているという状況も5G時代では可能になりますから。

前回もかかりつけ医が大事というお話をしてくださいましたが、そういうのが日本で確立されると、朝歯磨きするときに体重から血圧から全部測定してデータがかかりつけ医のところに行って。本当良いと思う。

あとは皆さん必ず朝はトイレに行きますから、便座に座りながら脳波が取られたり、そんな時代が来るかもしれませんね。

プライバシー情報を全部とられちゃうと困りますけど。医療は確実に変化していますね。