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長野県 千曲荘病院インタビュー 第1回
「社会のネガティブイメージを払拭するために」
理事長・院長/遠藤 謙二 事務局長/遠藤 三重子

長野県 千曲荘病院インタビュー 第1回<br>「社会のネガティブイメージを払拭するために」理事長・院長/遠藤 謙二 事務局長/遠藤 三重子

精神科病院は、心に問題がある人を応援する場所

理事長 精神科医として、また、精神科病院長としての最大の夢は、精神科医療に対するネガティブなイメージを払拭することです。昔ほどでは無いにしても、やはり「精神科」「精神疾患」と聞くだけで、ネガティブな印象を抱く人は少なくありません。人間は、誰もが「精神」を有する存在なのだから、それがたまたま不調になったからといって、人格や人生そのものを否定することはおかしな考え方です。
 精神科医になって以来、精神科病院は怖い場所ではない、精神疾患は特別な病気ではない、協力し合って幸せな人生にしましょう…と、言い続けてきました。しかし、患者さんもご家族も頷くけれど、やはり病院に来る時は周囲の目を気にしているし、薬を見て心配されることも多い。
  精神科医療に対するネガティブイメージを消すため、私たち医療人が社会全体に対して、何かもっとできることがあるのではないかと考えています。
 精神科病院が、たくさん設立されたのは、精神状態に問題が生じた人を、国の施策として保護してあげようという、優しい配慮が根本にあったのです。中が見えないだけに、地域では怖がる人も少なくなかったけれど、『心の問題がある人を応援する病院なので、安心して来て下さい』と伝えるための活動には力を入れてきました。“敷居”を下げるため、運動会、病院祭などの活動も行ってきました。
 現在は、高校生の見学や看護学生さんなどの研修も受け入れていて、最初は怖がっている様子もありますが、1日で慣れてくれます。ここで見たこと、感じたことを、若い世代に広めてほしいと思います。
事務局長 私は子ども時代から、患者さんと暮らしを共にし、両親の手伝いを通じて食事の準備なども経験したので、精神疾患に対するマイナスイメージが早い段階で無くなったように思えます。学校の運動会には、母が患者さんを連れて応援に来たりしていたおかげですよね。
理事長 厚生労働省が「こころのバリアフリー宣言」という指針を打ち出していますが、隣のおじちゃんやおばちゃんと、目に見える地域内で、ボランティア活動や共生社会づくりを進めないと、『精神疾患を誰もが自分自身の問題として捉える』意識は高まりません。国内には私と同じように考え、行動している精神科医が何人もいます。そういった方々と情報交換を密に行いながら、将来的には住民数10万~15万人規模の地域で心のバリアフリー活動がたくさん実現できれば素晴らしいと考えています。
遠藤謙二 理事長 遠藤三重子 理事長

 

家族とともに、人生の最期を見送れる精神科病院に

理事長 「エンド・オブ・ライフ・ケア」の質を高めることも、私の夢の1つです。これは、99年に私の母が亡くなった時から考えていたことですが、母は没前、ホスピスに入ることになりました。「ホスピス」の存在がそれほど知られておらず、「エンド・オブ・ライフ・ケア」ではなく「ターミナルケア」と呼ばれていた時代でしたが、母はとても満足して旅立ちました。
 その時はたまたま、全国的に医療事故が社会問題化し、“病院が患者を死なせた”などの報道が相次いだので、私としても医療者の立場として、“これで良いのか? こういう医療のあり方も必要なのか?”と、自問自答していました。しかし、精神科における患者の高齢化を見るうち、精神科病院でもこういったことをやれれば良いと思うようになりました。
 患者さんとご家族、医療従事者の三者が、『この人らしく最期を迎えられて良かった』と思える死、つまり「三者満足死」のあり方を、精神科病院でも考えるべきなのです。当院の職員の間でも、その考え方は定着しつつあります。実際に、「エンド・オブ・ライフ・ケア」で見送った患者さんが何人もいます。患者さんが亡くなられる時、職員が看取って、最期に師長が涙する光景を何度も目にしました。
事務局長 普通なら治療末期でも、これは食べちゃいけない、あれも食べさせるべきではないなど、色々な制約があります。しかし、鰻が好きな患者さんの最期を看取った時、最後に鰻を食べさせてあげたいと、職員が融通を利かせたことがあります。ほんの一口だけだったけど、患者さんは本当に満足そうに逝かれたのが印象的でした。
理事長 生きていくこともドラマだけど、最期にもドラマがあって良いと思うのです。そのドラマに、私たちもできるだけ協力していきたい。昔は、精神病院で最期を迎えることをご家族が嫌がっていました。しかし、長期間入院している患者さんは、医師も看護師も顔見知りだし、むしろ自宅より安心できる。だから最近は、ご家族の方が「ここで見送って下さい」と言われることが増えてきました。昨年だけでも、そうした患者さんが10名以上おられます。
 国でも、「エンド・オブ・ライフ・ケア」のモデル病院を探しているものの、『まだ精神科病院では考えにくい』と、認められませんでした。それでも、『千曲荘に行けば、しっかり最期まで看てもらえる、家族の気持ちも分かっていただける』と言われるような病院を目指したいと思います。

城西病院

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医療法人 友愛会 千曲荘病院

〒386-8584長野県上田市中央東4番61号
TEL. 0268-22-6611
WEB:http://tikumaso.jp/

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精神科病院は、心に問題がある人を応援する場所

理事長:精神科医として、また、精神科病院長としての最大の夢は、精神科医療に対するネガティブなイメージを払拭することです。昔ほどでは無いにしても、やはり「精神科」「精神疾患」と聞くだけで、ネガティブな印象を抱く人は少なくありません。人間は、誰もが「精神」を有する存在なのだから、それがたまたま不調になったからといって、人格や人生そのものを否定することはおかしな考え方です。

精神科医になって以来、精神科病院は怖い場所ではない、精神疾患は特別な病気ではない、協力し合って幸せな人生にしましょう…と、言い続けてきました。しかし、患者さんもご家族も頷くけれど、やはり病院に来る時は周囲の目を気にしているし、薬を見て心配されることも多い。

精神科医療に対するネガティブイメージを消すため、私たち医療人が社会全体に対して、何かもっとできることがあるのではないかと考えています。

精神科病院が、たくさん設立されたのは、精神状態に問題が生じた人を、国の施策として保護してあげようという、優しい配慮が根本にあったのです。中が見えないだけに、地域では怖がる人も少なくなかったけれど、『心の問題がある人を応援する病院なので、安心して来て下さい』と伝えるための活動には力を入れてきました。“敷居”を下げるため、運動会、病院祭などの活動も行ってきました。

現在は、高校生の見学や看護学生さんなどの研修も受け入れていて、最初は怖がっている様子もありますが、1日で慣れてくれます。ここで見たこと、感じたことを、若い世代に広めてほしいと思います。

 

事務局長:私は子ども時代から、患者さんと暮らしを共にし、両親の手伝いを通じて食事の準備なども経験したので、精神疾患に対するマイナスイメージが早い段階で無くなったように思えます。学校の運動会には、母が患者さんを連れて応援に来たりしていたおかげですよね。

 

理事長:厚生労働省が「こころのバリアフリー宣言」という指針を打ち出していますが、隣のおじちゃんやおばちゃんと、目に見える地域内で、ボランティア活動や共生社会づくりを進めないと、『精神疾患を誰もが自分自身の問題として捉える』意識は高まりません。国内には私と同じように考え、行動している精神科医が何人もいます。そういった方々と情報交換を密に行いながら、将来的には住民数10万~15万人規模の地域で心のバリアフリー活動がたくさん実現できれば素晴らしいと考えています。

 

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家族とともに、人生の最期を見送れる精神科病院に

理事長:「エンド・オブ・ライフ・ケア」の質を高めることも、私の夢の1つです。これは、99年に私の母が亡くなった時から考えていたことですが、母は没前、ホスピスに入ることになりました。「ホスピス」の存在がそれほど知られておらず、「エンド・オブ・ライフ・ケア」ではなく「ターミナルケア」と呼ばれていた時代でしたが、母はとても満足して旅立ちました。

その時はたまたま、全国的に医療事故が社会問題化し、“病院が患者を死なせた”などの報道が相次いだので、私としても医療者の立場として、“これで良いのか? こういう医療のあり方も必要なのか?”と、自問自答していました。しかし、精神科における患者の高齢化を見るうち、精神科病院でもこういったことをやれれば良いと思うようになりました。

患者さんとご家族、医療従事者の三者が、『この人らしく最期を迎えられて良かった』と思える死、つまり「三者満足死」のあり方を、精神科病院でも考えるべきなのです。当院の職員の間でも、その考え方は定着しつつあります。実際に、「エンド・オブ・ライフ・ケア」で見送った患者さんが何人もいます。患者さんが亡くなられる時、職員が看取って、最期に師長が涙する光景を何度も目にしました。

 

事務局長:普通なら治療末期でも、これは食べちゃいけない、あれも食べさせるべきではないなど、色々な制約があります。
しかし、鰻が好きな患者さんの最期を看取った時、最後に鰻を食べさせてあげたいと、職員が融通を利かせたことがあります。ほんの一口だけだったけど、患者さんは本当に満足そうに逝かれたのが印象的でした。

 

理事長:生きていくこともドラマだけど、最期にもドラマがあって良いと思うのです。そのドラマに、私たちもできるだけ協力していきたい。昔は、精神病院で最期を迎えることをご家族が嫌がっていました。しかし、長期間入院している患者さんは、医師も看護師も顔見知りだし、むしろ自宅より安心できる。だから最近は、ご家族の方が「ここで見送って下さい」と言われることが増えてきました。昨年だけでも、そうした患者さんが10名以上おられます。

国でも、「エンド・オブ・ライフ・ケア」のモデル病院を探しているものの、『まだ精神科病院では考えにくい』と、認められませんでした。それでも、『千曲荘に行けば、しっかり最期まで看てもらえる、家族の気持ちも分かっていただける』と言われるような病院を目指したいと思います。

 

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医療法人 友愛会 千曲荘病院

〒386-8584長野県上田市中央東4番61号
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